KM50
小林・益川理論50周年
-益川さんを偲んで-
名古屋大学坂田平田ホール(同時オンライン配信)
2022年1月14日(金)13:30
主催:名古屋大学・素粒子宇宙起源研究所(KMI)
参加登録はこちら
(会場参加は12/20に締め切りました。オンライン参加は受け付けています)
緊急事態宣言等で完全オンライン開催になる場合があります。その場合は、登録された方にご連絡差し上げます。
益川敏英さん*が2021年7月23日に亡くなられました。1960年代K中間子の崩壊で発見されたCP対称性の破れに対して、益川さんは、小林誠さんとともに1972年にその起源を説明する小林・益川理論を提案しました。この理論は素粒子標準模型に第3世代のクォークを導入する先駆的なものでありました。その後、第3世代の素粒子が全て発見され、さらに名古屋大が参加する高エネルギー加速器研究機構(KEK)のBelle実験などにより精密に検証され、小林・益川理論は今日の素粒子物理学の基礎となりました。2008年には、小林・益川理論による物理学への貢献で、小林さんと益川さんはノーベル物理学賞を受賞しています。また、2010年に発足した名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構(KMI、現素粒子宇宙起源研究所)の初代機構長として、益川さんには研究所の立ち上げと活性化にご尽力いただきました。
2022年は小林・益川理論の提案から50周年にあたります。そこで、益川さんの研究における足跡をたどりながら、小林・益川理論の誕生、確立、そしてその理論の先にあるものを俯瞰していきたいと思います。
多数のご参加をお待ちしております。
(注*:益川さんは、権威的なものを嫌い、「益川先生」ではなく「益川さん」と呼ばれることを強く望まれていましたので、今回のシンポジウムでも「益川さん」とお呼びしたいと思います。)
プログラム
13:30 開会
司会 杉山直/名古屋大学副総長
挨拶(松尾 清一/名古屋大学総長)
益川さんを偲んで(小林 誠/名古屋大学KMI名誉所長)
小林・益川理論の誕生(棚橋 誠治/名古屋大学理学研究科教授)
小林・益川理論の確立(飯嶋 徹/名古屋大学KMI教授)
小林・益川理論を超えて(久野 純治/名古屋大学KMI所長)
益川さんの物理の真髄(九後 太一/京都大学名誉教授)
タウニュートリノ発見(中村 光廣/名古屋大学未来材料・システム研究所教授)
益川さん、E研の思い出(北門 新作/名古屋大学名誉教授)
16:40 閉会
参加登録
事前登録制・無料