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SuperKEKB加速器が世界最高ルミノシティ(衝突性能)を達成

2020.06.26
図1. 2019年の秋から2020年6月22日まで、5分間隔で測定したSuperKEKB加速器の瞬間ルミノシティの値 (速報値のため、1%程度の誤差をもつ。) ©️KEK

 

大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の 電子・陽電子衝突型加速器SuperKEKB(スーパーケックビー)は、20206152034分、瞬間ルミノシティ(衝突性能)2.22×1034 cm-2 s-1を達成し、世界最高記録を更新しました。これまでの電子・陽電子衝突型加速器での世界記録(2.11×1034 cm-2 s-1)は、同じくKEK2010年まで稼働していた前身の加速器「KEKB(ケックビー)」が保持していました。2018年には欧州原子核研究機構(CERN)の陽子・陽子大型ハドロン衝突型加速器(LHC)がKEKBの記録を塗り替え、2.14×1034 cm-2 s-1の瞬間ルミノシティを記録しました。今回達成した記録で、SuperKEKB加速器はすべての種類の衝突型加速器の中で、世界最高のルミノシティ性能を持つこととなりました。(6月21日0時53分には2.40×1034 cm-2 s-1を記録しました。)

プレスリリース全文はこちらをご覧ください(KEKウェブページ)

 

Belle II 実験には、KMIから、飯嶋徹教授(Belle II 実験の代表であるSpokesperson)、Alessandro Gaz特任准教授(物理解析をリードするPhysics Coordinator)、加藤悠司特任助教、松岡広大特任准教授、周啓東特任助教が参加しています。

この記録は最終目標の1/10にも満たない小さな一歩ですが、決して簡単に為し得るものではありません。数々の課題を克服して辿り着いた大きな成果です。これから、この小さな一歩を積み重ねてより多くのデータを蓄積し、宇宙の謎に迫っていきます。(松岡広大特任准教授)

世界記録更新を喜ぶコラボレ-タ-たち
関連リンク

プレスリリース本文(KEKウェブページ)

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