5月のテーマ「時が反転した世界?〜時間反転対称性と物理法則〜」 — KMIサイエンスカフェ・おりじん —

私たちが暮らす世界には「エネルギー保存則」「運動量保存則」といった法則があります。これらは経験的なルールというだけでなく、実は世界の成り立ちに深く根ざした考え方です。では、なぜ保存則は成り立つのでしょうか。その手がかりの一つが「対称性」です。
たとえば鏡に映した世界を思い浮かべてみると、左右を反転させても同じように見える場合と、そうでない場合があります。この「鏡映し」の考え方は、物理学では「パリティ(空間反転対称性)」として重要な役割を果たします。さらに対称性の考え方を押し広げると、「時間を逆向きに見たとき、物理法則はどうなるのか?」という問いに辿り着きます。多くの法則は時間を反転させても同じ形を保ちますが、そこには例外もあります。それは宇宙がなぜ今の姿で存在しているのかという根本的な問題とも関係しています。
話題提供者の北口さんからは、時間反転対称性という物理学の基本的な概念を手がかりに、対称性と保存則の関係や、時間を逆に見たときに物理法則がどのように振る舞うのかについてお話しいただきます。あわせて、時間反転対称性の破れが示唆する宇宙の非対称性や、研究者がこうした対称性に注目する理由を通して、物理学者が世界をどう捉え、なぜ「美しい法則」を追い求めるのかを紹介していただく予定です。
話題提供者
北口 雅暁さん
- 素粒子物性研究室(Φ研)
- 名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所(KMI) 現象解析研究部門 准教授
- 名古屋大学 大学院理学研究科理学専攻 准教授
予定している話題
- 物理法則はどうして「保存」されるの?
- 鏡の中の世界は、本当に同じ世界なのだろうか?
- 時間を反転させても、物理法則は同じなの?
- 物理学の「美しさ」ってなに?
開催日
- 4杯目:5月12日(火)18:00–19:00
- 5杯目:5月19日(火)18:00–19:00
- 6杯目:5月26日(火)18:00–19:00
毎回同じテーマ・同じ内容で開催します。ご都合のあう日程にご参加ください。複数回ご参加いただいても構いません。
開催概要
- 場所:Common Nexus B1F KOAGARI
- 定員:20名程度(スペースが許す限り)
- 参加方法:申込不要・入退出自由
本イベントは、こあがり風のオープンスペースでの開催です。会場では靴を脱いで、くつろいだ雰囲気でご参加いただけます。
KMIサイエンスカフェについて
KMIサイエンスカフェ「おりじん」は、素粒子宇宙起源研究所(KMI)が実施する、サイエンスカフェ形式の対話イベントです。素粒子物理学や宇宙物理学をはじめとする基礎科学分野をテーマに、研究者と参加者が分野や専門を越えて「問い」を共有し、語り合う場を目指しています。
テーマは月ごとに設定し、同じテーマ・同じ内容で複数回開催します。どれか1回だけの参加も、継続的な参加も歓迎しており、それぞれの関心やペースに合わせて参加できることが特徴です。
研究の最前線だけでなく、研究者が問いと出会った瞬間や研究を始めた背景にも光を当てながら、基礎科学の面白さや「考える楽しさ」を分かち合っていきます。
Peatixについて
本イベントページはPeatixにも掲載しています。
ヒッグス粒子から探る宇宙の謎【KMIサイエンスカフェ・おりじん】 | Peatix
Peatixでの参加登録は任意(申し込みなしでも参加可能)ですが、ご登録いただくとリマインダーとしてご利用いただけます。チケット申し込みは、当日の参加者数を把握するための目安として利用しています。お申し込みいただいても、スペースの確保をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。なお、チケットお申し込みの際に、簡単なアンケートがあります。よろしければ、今後の企画づくりの参考として、差し支えない範囲でご協力いただけますと幸いです。