
KMIの市來淨與准教授が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による創発的研究支援事業に採択されました。
本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するために設けられ、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年(審査含み最大10年)という長期にわたって支援されるものです。
今回の市來准教授の採択課題は「散乱光を用いた新しい観測的宇宙論への挑戦」です。現行の観測手法では、遠くの宇宙の観測により過去の宇宙とその時間進化を調べていますが、同⼀の場所を⽐較できないため偶然性を排除できません。市來准教授は、散乱光を⽤いることにより、同じ場所の異なる時刻での直接⽐較を可能にするという、新しい宇宙論の開拓を狙います。
