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10 月19 日 ノーベル賞緊急講演会「重力波とは何か?~ アインシュタイン最後の「宿題」~」を開催しました。

2017.10.26
ニュース / トピックス

ノーベル賞緊急講演会「重力波とは何か?〜 アインシュタイン最後の「宿題」〜」を開催しました。
日時 : 10 月19 日(木) 17 時半〜 19 時半 (開場 17 時〜)
場所: 理学南館 坂田・平田ホール
対象: 一般、学生(参加費・事前登録不要)
講演には170人以上の方が来場し、熱心に講演を聴いていました。

講演ではアインシュタインの一般相対性理論の入門的なところから、2017年ノーベル物理学賞の受賞理由となった重力波の実験及び理論について紹介しました。
講演者、講演題目は下記の通りです。

「一般相対性理論 〜100 年の時を超えて 〜」
  白水徹也 (多元数理科学研究・素粒子宇宙起源機構)

「重力波天文学 ?宇宙の音を聴く ?」
  西澤 篤志 (素粒子宇宙起源研究所 )

最初に素粒子宇宙起源研究所の副所長である國枝秀世氏から挨拶があり、早川幸男先生らによる名古屋大学での重力波研究の紹介がありました。最初に講演された白水さんはアインシュタインの一般相対性理論の専門家であり、ブラックホールを中心に一般相対性理論の入門的なところから重力波まで話して頂きました。また、西澤さんは今回ノーベル賞受賞となった重力波を観測したLIGO実験に参加され、現在は日本で建設中の重力波望遠鏡KAGRAの計画に携わっており、重力波実験とその理論、また今後の見通しについて話して頂きました。講演が行われる直前の10月16日に二つの中性子星の衝突による重力波観測のニュースがあり、これについても講演で触れられています。この中性子星の衝突後の光学的観測は名古屋大学の南アフリカにあるIRSF望遠鏡やニュージーランドのMOA II望遠鏡でも観測され、その内容について名古屋大学宇宙地球環境研究所の阿部文雄氏から詳しいコメントがされました。講演後には一般の方や大学生、中学生から非常に活発な質問があり、非常に盛り上がりました。最後に杉山理学研究科長から挨拶があり、若い人への期待を述べられました。
講演の始まる前にアンケートを配り88枚を回収しました。来場者は名古屋市内及びその近傍からいらした方がほとんどでした。また、大学生・大学院生(合わせて45名)を中心に20代の方が37名、10代の方が13名(高校生3名、中学生1名を含む)と多く、50代の方が10名、60代以上の方も17名来場されていました。講演会を知ったのはポスターやチラシが38名と最も多く、続いてウェブページで知って頂いたのが24名であり、講義の際や教員から、メールやツイッターから知った方も大勢いらっしゃいました。

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