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KMI-GCOE Workshop on “Strong Coupling Gauge Theories in the LHC Perspective (SCGT 12)”を2012年12月4-7日に開催しました。

2012.12.28
ニュース / トピックス

KMI-GCOE ワークショップ「LHCから見る強結合ゲージ理論 (SCGT 12)」

標記の国際会議が科学研究費基盤研究(S)(代表:益川敏英)*の研究の一環として12月4日−7日(4日間)に本学の素粒子宇宙起源研究所(KMI)にて行われました。
坂田・平田ホールを会場として、海外からトップクラスの研究者多数を含む約25名が参加して総勢90名の会議でした。
会議の標題「強結合ゲージ理論(Strong Coupling Gauge Theory)」は、今年7月ジュネーブ郊外にある研究所CERNにあるLHC(Large Hadron Collider)で発見されたヒッグス粒子を「素粒子」ではなく下部の強結合ゲージ理論の複合粒子と考える研究を中心とする会議であることを意味します。
このような研究は本学などを中心に世界的に展開されてきましたが、とくに益川らのスケール不変なゲージ理論の研究(1974年)に基づいて山脇らが提唱した模型(ウォーキング・テクニカラー、1986年)が被引用数も600を越え世界的な注目を集めています。
同機構ではこの理論を計算機シミュレーションで確かめるため、文科省、名古屋大学の全面的支援を受けて機構に新たな研究グループを結成し2011年3月には専用の大型計算機(愛称:ファイ)を導入して研究を進めてきましたが、今回の会議で複合ヒッグス粒子(テクニ・ディラトン)に直結する研究成果を世界に先駆けて発表して参加者に大きな感銘を与えました。
今後LHCの進展とともに、より精度の高い研究を遂行し、再度本学で同趣旨の会議を開催することを予定しています。

ウェブサイト: /workshop/SCGT12/
関連プロジェクト: 「対称性の破れとゲージダイナミックス」

[SCGT12 Group Photo]