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低エネルギー中性子散乱を用いたナノメートルスケールでの重力逆2乗則検証実験

Closed
KMI Interdisciplinary Seminar
2015-03-02 15:30
吉岡瑞樹
KMI Science Symposia (ES635)

 重力を含む統一理論で最も重要視されている超紐理論モデルでは余剰次元の存在を強く示唆しており、その現象論的な帰結の一つとしてミクロン以下のオーダーの短距離スケールにおいて重力相互作用が逆2乗則からずれることが予言されている。これまでの重力の逆2乗則の検証実験は主に数10μm以上のスケールでのみ検証されており、それ以下のスケールについては原子間力が障害となるため検証されていない。我々は低エネルギー中性子の希ガス標的による散乱を通じて1nm程度の領域での重力の逆2乗則検証実験を立案した。低エネルギー中性子散乱は原子間力による効果を回避することができ、サブミクロンスケール以下での重力の逆2乗則の検証を可能とする。本実験は2015年中に開始を予定しており、本公演ではその準備状況について報告する。

セミナーは日本語で行なわれます。時間は目安です。