名古屋大学 素粒子宇宙起源研究機構(KMI)

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講演会「明らかとなる素粒子の世界-3人のノーベル物理学賞受賞者が語る-」を開催しました

素粒子宇宙起源研究機構では、講演会「明らかとなる素粒子の世界-3人のノーベル物理学賞受賞者が語る-」を4月8日に坂田平田ホールにて開催し、学内外から合わせて230人以上の参加がありました。

今回、3人のノーベル物理学賞受賞者、ヘーラルト・トホーフト ユトレヒト大学・教授(1999年ノーベル物理学賞受賞)、益川敏英 素粒子宇宙起源研究機構長(2008年ノーベル物理学賞受賞)、小林誠 特別教授(2008年ノーベル物理学賞受賞)を招き、第1部がトホーフト教授による講演「巨大加速器実験LHCは我々に何を見せてくれるのか?」、第2部が三氏をパネラーとして座談会という2部構成での講演会となりました。

第1部では、國枝秀世副機構長による機構の紹介、野尻伸一基礎理論センター長による講師紹介に続き、トホーフト教授が現在に至るまでの素粒子物理学を俯瞰した解説、将来への展望、そして名古屋大学が大きく貢献しているLHC実験への期待が語られました。トホーフト教授の熱の入った話し方のせいか、英語講演にもかかわらず聴衆はみな真剣に聞き入ってました。機構のメンバーが事前に日本語資料を作成、配布し、講演に合わせてサブスクリーンに上映したことも功を奏したようです。

第2部の座談会は、会場から集めた質問に答えるという形で行われましたが、30以上の質問が集まり、中には、高校生からの質問もありました。三氏の丁寧な回答は質問者のよい思い出になったと思います。加えて、研究者を目指す若い人たちへの励ましの言葉も多く語られ、中心的な参加者であった学生のみなさんにとっても深く印象に残る会であったことでしょう。最後に飯嶋徹現象解析センター長による閉会の辞により会を終えました。

 
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