基礎理論研究センター 【名古屋大学 素粒子宇宙起源研究機構(KMI)】

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高性能計算機システム「φ(ファイ)」の運用開始式が行われました。

高性能計算機システム「φ(ファイ)」の運用開始式が行われました。

素粒子宇宙起源研究機構は新たに高性能計算機システムを導入し、運用開始式を 3 月 2 日 (水) に情報基盤センターで行いました。機構関係者、納入メーカー担当者、報道各社列席 のもと、山本一良 副総長、國枝秀世 理学研究科長、益川敏英 機構長、また、メーカー側から中村寿文 NEC 中部官庁・公共営業統括部長が運用開始の挨拶をしました。 この計算機は 171 台の計算ノードを高速ネットワーク InfiniBand で接続する Linux クラスターシステムで、一部ノードには高速な演算が可能なことから近年注目を浴びている GPGPU アクセラレータを搭載しています。総理論演算性能は 62TFlops と中部地域トッ プクラスを誇ります。
計算機の愛称「φ」は、ギリシャ語の愛知 (φιλoσoφια)、物理 (φυσικoζ)、小林-益川理論 を象徴する複素位相 φ、益川機構長のサイン: τ . φκαωα にちなんで名付けられています。 運用開始式では、名称を刻印したプレートが益川機構長により計算機本体に上掲されま した。 機構ではこの計算機システムを用い、素粒子物理における質量の起源を力学的なメカニズ ムから解明することを目指しています。素粒子標準理論を超える理論の探索をメインター ゲットとする計算機の構築は世界初とのことで、これにより機構の目指す標準理論を超え る現代物理学の新たな地平の開拓に貢献することが期待されます。
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