Nagoya University: Kobayashi-Maskawa Institute for the Origin of Particles and the Universe (KMI)

Nagoya University

Japanese


KMI Theory Seminar
"1st or 2nd; the order of finite temperature phase transition of Nf=2 QCD from effective theory analysis"
Yusuke Taniguchi
(University of Tsukuba)
February 21, 2014 (Fri) 16:30-
KMI Science Symposia (ES635)
Abstract:
2 flavor QCDにはU(2)xU(2)カイラル対称性と言う重要な不変性が存在する。この対称性は自発的対称性の破れとアノマリーと言う二つの異なる機構で破れている。この2 flavor QCDを高温の状況下におくと、自発的に破れていたSU(2)xSU(2)対称性は相転移によって回復する事が知られている。この時の相転移の次数は何次になるのであろうか?実はここでアノマリーで破れている対称性の挙動が重要になってくる。これまではアノマリーで破れたU(1)A対称性は高温においてもSU(2)xSU(2)対称性と同時に回復する事は無く、相転移は二次であると信じられてきた。このセミナーでは、アノマリーで破れた対称性もまた同時に回復する可能性が高い事を議論し、その結果2 flavors QCDの有限温度相転移の次数は一次になるであろうことを紹介する。
[file] Poster