近年の大規模高エネルギー素粒子実験では、実験データの解析や管理の効率化の為に、それぞれの実験に特化した共通のツールを開発することが一般的です。
現象解析研究センターが参加しているBelle II 実験でも、Belle Analysis Software framework II (basf2)と呼ばれるシステムが開発されています。また、Belle II実験では、世界中の計算機を1つに繋ぐグリッドコンピューティングシステムを構築中であり、gbasf2 (GRID basf2)を用いてグリッド上でのデータの解析を行います。
7/23-24日に、basf2/gbasf2の日本人向け講習会が現象解析研究センターの主催で開催され、国内の研究所・大学から25名が参加しました。初日はbasf2を用いたシミュレーションデータの解析について学び、二日目はgbasf2を用いたグリッド上での解析方法や、実験中にグリッドシステムがトラブルなく動いているかを監視するための"コンピューティングシフト"について学びました。