現象解析研究センター 【名古屋大学 素粒子宇宙起源研究機構(KMI)】

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タウレプトンデータ解析室にGrid systemを導入!

物理サーバ(仮想サーバを運用するためのサーバ)の導入。1つ1つラックにはめ込まれていきます。 導入を待つディスクマシン。本システムでは8台が1つとなって300TBの大容量記憶装置を構成します。

2013年3月にタウレプトンデータ解析室にGrid system(※1)が導入されました。本システムは、Intel Xeon E5-2690(6コア)を2台搭載した計算用サーバ10台、Intel Xeon E5-2630L(6コア)を2台搭載した仮想サーバ用サーバ6台、lustreを構成し総量300TBのディスクマシン8台を装備しています。本システムの特徴はGrid system管理用サーバを仮想サーバ(※2)上で運用していることにあります。仮想サーバで運用することで、サーバとして理想的なハードウェア構成を追及でき、仮想サーバをホストしているサーバが故障した場合でも、別のホストできるサーバに仮想サーバを移動することで、故障の影響なく継続した運用が可能になります。現在はハードウェアが導入された段階で、世界のGrid systemの一部として早い段階で運用できるよう、これからソフトウェア面の構築を進めていきます。

※1 Grid system
膨大な計算能力、巨大な記憶容量が必要になった時に、1台のコンピュータ、1か所のコンピュータセンターに頼るのではなく、世界に分散するコンピュータを結集して計算処理やデータの記憶にあたるシステムのことです。

※2 仮想サーバ
実際に存在するサーバ(物理サーバ)上で、ソフトウェアによって実現された仮想的なサーバをこう呼びます。ネットワーク上で外から見ると物理サーバと全く区別がつきません。ソフトウェアなので、ハードウェアの構成が簡単に変更できたり、メインテナンスが楽な一方で、仮想サーバは負荷の高い複雑な計算などには向きません。

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